ユーザー紹介  高松金属様 (SPS1000T)

西村金属産業様
大興金属様






 高松金属(千葉県)「総合リサイクルのエキスパート」へ
千葉県の有力非鉄スクラップ・ヤード・ディーラーの(有)高松金属(高松重朗社長、従 業員18名、本社=千葉県山武郡山武町木原字西大山2397-52、電話0475-88-2275)は、 このほど1000dダブルクランプシャー(稲垣製作所)を導入した。同社は、銅線(被服銅 線)を中心にアルミなどの非鉄スクラップ、ステンレススクラップの扱いを中心に業容を 拡大してきた全国でも有力業者の一つ。非鉄中心の事業を展開する中で、鉄スクラップの 入荷も徐々に増えてきたことなどから、ギロチンの導入を決めた。
1000d ギ ロ チ ン を 導 入 鉄 ス ク ラ ッ プ 扱 い 量 の 増 加 に 対 応
同社がこのほど導入したのは、稲垣製作所製のダブルクランプシャー(切断圧 1,00 0d、250馬力、投入ボックス寸法・幅2b×高さ1b×長さ7b)。同機はコンパクト 設計の都市型機で、周辺環境に配慮した低騒音・低振動仕様。さらに2段クランプ方式の 採用で材料崩れを少なくした、稲垣製作所の人気機種の一つ。  高松金属では01年8月に稲垣製作所製の100馬力3方締めプレス機を導入。「(プレス 機は)導入してから一度も故障したことがなく、稲垣製作所製の機械に対する信頼感があ った」と高松社長。「大手の機械メーカーではないが、誠実なメーカーという印象があり、 ギロチンも同社製の機械に決めた」という。  同社は昭和54年の創業以来、銅線(被服銅線)などを扱いの中心にしてきた。同社がナ ゲット・プラントを導入したバブル期、銅線の扱い量は月間1,000dに達した。しか しその後、徐々に扱い量が減少。「(中国向けの輸出が増加し)特にここ2〜3年の扱い量 は急減している」(高松社長)という。  人件費やダスト処分コストが上昇し、被服銅線の加工処理が国内では難しくなってきた ことがその背景にある。その一方で、中国の需要が高まったことに加え、加工処理のため の人件費が日本に比べ大幅に安いことから、中国向けの輸出が増加した。その結果、同社 の入荷量が減少した。そのため同社では、2年ほど前からナゲット・プラントによる加工 処理を停止。扱いの多くを被服銅線のまま輸出するようになった。今では、非鉄・廃プラ スチックなどを含めた扱い量全体の約8割を輸出が占める。  同社として、こうした国内外の経営環境の変化に、いかに対応するかが急務となった。  輸出への積極的な対応はそうしたところからスタートした。  さらに扱い品種の幅を広げることも重要な課題の一つとなった。そしてそれは、主に顧 客、特に納入業者からの要望に応えることから始まった。
中 間 処 理 業 の 許 可 を 取 得
 
こうした中で同社は、昨年8月、産業廃棄物中間処分業の許可を取得。これまでの銅線 やアルミ、ステンレスに加え、廃プラスチックや故紙などの加工処理も手がけるようにな った。これらを選別、加工処理し、輸出向けを中心に原料として出荷し、それぞれリサイ クルする。  今では売上の約6割が非鉄スクラップ、約2割が廃プラスチックとなった。  さらに近年では、鉄スクラップの入荷も増加。今では売上全体の約2割を鉄スクラップ が占めるようになった。  同社では持ち込みが入荷全体の8割を占める。納入業者から非鉄とともに鉄スクラップ も引き取ってほしいといった要望が強く、「それに応えるうちに自然に扱い量が増えてき た」(高松社長)という。  同社の鉄スクラップの扱い量は現在月間約500d。「将来的には、月間1,000d、 2、000dと扱い量を増やしていきたい」と高松社長は語る。  「非鉄金属処理のエキスパート」から「総合リサイクルのエキスパート」へ、事業環境の 変化の中で、同社はその業容を大きく転換した。




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